邪魔をする 


オセロは相手の打てる箇所を増やさない事がすごく重要。
打てる箇所が少なくなると、打ちたくないところに打たざるを得ず、
角を取られてしまったりするからです(>_<)
そのために、一般的には序盤は少なく取り、中でも中割は非常に有効な手とされます。

では、さらにもう一歩進んでみましょう。
自分の打つ番が回ってきて、中割を打てる場所があればすごく嬉しいですよね^^
逆に相手の立場になって考えて見ましょう。
自分が石を置いた後、相手の番になって、相手に中割の好手があった場合。
相手は当然に中割を打ってきて、また自分の番になってしまいます。
だったら、最初に自分の打つ時に相手の中割を邪魔したくなりませんか?
邪魔された相手は、また他の手を捜さなくてはなりません。
相手の中割を邪魔する手は非常に有効な手となるのです。
具体的に棋譜を見てみましょう。
ローズオープニングですが、このような序盤から、中割の攻防は始まっているのです。

棋譜を二つ並べてみました。白番です。
まず左側の棋譜。
白にとってはf3が中割でよさそうに見えます。一つ進めて取ってみましょう。
次、黒番は当然c4の絶好の中割を打ちます。
さあ、順番変わって白。打ち辛い感じがしませんか?
一般的に、相手に中割を打たれて自分に順番が回ってくると、辛いのです。。。
次に右側の棋譜。
白は今度は黒の中割の邪魔をする事を考えてみましょう。
黒c4を打てないようにするには?
e6の種石を消してしまえばいいのです。
一つ進めてd7に打ってみます。
さて、黒困りました。。。
c4にはもう打てません。
リベンジとばかりに、白f3の中割を邪魔することを考えます。
先ほどの白のように種石を消すことはできませんね。(唯一b7で消せますが、これは論外^^;)
そこで、打ちづらくするのです。
ここで黒g3に打てば、シャープローズ。
g4に打てば、フラットローズとなります。
どちらもf4を黒色にして、白f3を打ちづらくしています。

このように、常に相手の好手を意識して、邪魔をしようと試みるか否かで
棋風はガラッと変わってきます。
一言で言うなら、より意地の悪い打ち方でしょうか^^;
対戦相手として嫌なのは断然邪魔してくる方で、レートに関係なく
相手がそういう打ち方をしてくると、緊張感が走ります。

さらに言うなら、このように邪魔をされて好手を消されると精神的にダメージ大です。。
その精神的動揺から、悪手を打ってしまうことも多々ありますし、
時短で試合をしてれば、考える時間を取ってしまって不利になっていきます。

自分の好手の中割を見つけられるようになれば、次は相手の好手を探してください。
きっと相手はそこに打つことを狙っていますよ^^
だから、優しい人も心を鬼にしてどんどん邪魔して意地悪になりましょう。
オセロは意地の悪い人が勝つゲームです^^

具体的な邪魔の仕方は実践の棋譜を使ってまた次回に書いてみようと思います。