ソフト疑惑

今回は自分がソフト打ちと疑われたお話しです。

ボクはそれはある意味、一種の勲章のようなものだろうと思っていました。
だって、ソフト打ちって疑われるということは、
つまり相手にとって自分の打ち方がそれほど完璧と思われたわけですから…。
まず自分が上手に打たないことには疑われることはありませんからね(^^;
ですが初めて疑われた時、相手に非常に嫌な思いをさせられたので、
今ではそれがトラウマのようになっています。
今はなるべくソフト打ちと疑われないように色々気を遣ったりしています。
それはこういう出来事でした。

棋譜:ソフト疑惑

相手はオレンジの方。ボクはその時のレートは1750ぐらいだったと思います。
普通に挨拶をして試合は始まりました。
が、途中で突然相手がこう言ってきたんですね。
『ソフトだな…。完璧すぎる』
もちろん否定しましたが、相手は聞く耳を持ちません。
途中で相手が降参して試合は終わりました。

そこで話が終わっていれば、そんな嫌な出来事でもなかったんですけどね…。
むしろ実際試合直後は少し嬉しかった記憶があります。
ボクもようやくソフト打ちと疑われるまでの打ち方になったんだなぁ…、と。
ですが、話はまだ続きます。
その人軍団の方ではないのですが、ラウンジ内に何人か友達がいたみたいで、
その人達が集まってるテーブルに行って報告したみたいなんですね。
おそらく『テーブル○○にいるヤツはソフト打ちだ』
って感じで報告したのだと思います。
その後、その仲間達からボクを中傷するPMが何度も来ました。
それでは飽きたらず、ラウンジのメインでも言いふらすのです。
もうボクはその場に居れるような状況ではなくなり、
逃げるようにしてログアウトしました。
その後しばらくはヤフーオセロにログインするのが怖かったですね。
ソフト打ちと思われて、誰も相手にしてくれないんじゃないかと…
(実際はそんなことありませんでしたが)
とにかく、オセロをしていてダントツでワースト1の嫌な経験でした。

棋譜を見ますと、進行は為則ローズ。
ボクが最も得意とする進行です(というか、他の定石はほとんど打てない(>_<)
確かに悪手もなく、ほぼ最善か次善の手で返しているんですが、
30手付近までは定石として覚えていただけです。
以降の手も打つべき手は非常に判りやすく、
ある程度の実力の方だとほぼボクと同じような手を打つのではないかなぁ、と思います。
ソフト特有の人間離れした手は一つもないと思います。

ネット上での対戦相手をソフト打ちと疑う理由は何となく判ります。
負けを認めたくないのでしょうね。
相手がソフトだから負けても仕方なかった。オレが弱い訳じゃない。
と、理由付けに利用するわけです。
ネットゲームとはいえ、お互い真剣勝負ですから、負けたときは悔しいですし、
その悔しさが実力向上に繋がっていくものだと思います。
ただ、ソフト打ちと思うことで悔しさが紛れるなら、
そう思って自己完結していればそれで良いわけで
(もちろん疑われた相手は気分悪いでしょうが…)、
明らかな根拠もなく他に広めるのはどうでしょうか?
相手の立場は全く考えないのでしょうか?
とても常識ある方の行動とは思えません。

オセロに限らず、何事も相手を思いやる気持ちを忘れてはいけないと思うのです。
オセロを始めてオセロの面白さを知った結果、対戦相手を憎んだり、
自分の性格が悪くなってしまったなんて事は本末転倒ではないでしょうか。
本来オセロは楽しいゲームのはずなのですから。